リスボン宣言の患者の権利
①良質な医療を受ける権利
②選択の自由についての権利
③自己決定の権利
④情報を得る権利
⑤秘密保持を得る権利
⑥健康教育を受ける権利
⑦尊厳を得る権利
⑧宗教的支援を受ける権利
⓽意識のない患者への対応
⑩法的無能力の患者への対応
⑪患者の意思に反する処置
患者の権利とその対応
救急救命士として、患者の権利を理解し、それに基づいた適切な対応を行うことは非常に重要です。国家試験においても、患者の権利に関する出題が見られるため、正確な知識を身につけておきましょう。
1. 良質な医療を受ける権利
患者は、安全で適切な医療を受ける権利を有します。「良質の医療を受ける権利」と表現されることもあります。救急現場では、患者の安全を最優先にし、適切な治療を迅速に提供することが求められます。
2. 選択の自由についての権利
患者は、自分の治療方針や医師を選択する自由を持ちます。国家試験では「医師選択自由の権利」「転院を求める権利」などの表現が使われることがあります。救急救命士としては、搬送先の選択において患者の意向を尊重することが重要です。
3. 自己決定の権利
患者は、自分の治療について自己決定する権利を持っています。意識がある場合、患者の意思を最優先し、同意を得た上で処置を行う必要があります。
4. 情報を得る権利
患者は、自分の病状や治療について正確な情報を得る権利があります。「自己の医療情報を受ける権利」「検査結果を知る権利」と表現されることもあります。救急救命士としては、可能な範囲で患者に説明を行うことが望まれます。
5. 秘密保持を得る権利
患者の個人情報や病状は、秘密として保護されるべきです。「機密保持を得る権利」「他人に病状を知らせない権利」と表現されることもあります。救急現場においても、第三者に無断で患者の情報を漏らさないように注意が必要です。
6. 健康教育を受ける権利
患者は、適切な健康教育を受ける権利があります。例えば、「食事指導を受ける権利」などの表現が国家試験で見られます。救急救命士は、予防医療の観点からも適切な情報提供を心がけましょう。
7. 尊厳を得る権利
患者は、尊厳を持って扱われる権利があります。これは、患者の意向を尊重し、敬意を持って接することが求められることを意味します。
8. 宗教的支援を受ける権利
患者は、自分の信仰に基づいた宗教的支援を受ける権利を有します。特に終末期医療や救急現場では、患者や家族の宗教的背景を考慮することが求められる場面もあります。
9. 意識のない患者への対応
意識のない患者は、自己決定を行うことができません。この場合、医療従事者は適切なガイドラインに従い、最善の治療を提供する必要があります。
10. 法的無能力の患者への対応
未成年者や認知症患者など、法的に自己決定能力がない患者に対しては、保護者や法的代理人の同意を得ることが必要です。
11. 患者の意思に反する処置
患者の意思に反する処置は、基本的に許されません。ただし、生命の危機がある場合など、やむを得ない状況では例外的に対応が求められることもあります。
救急救命士として、患者の権利を尊重しながら適切な医療を提供することが重要です。国家試験でも問われるポイントを押さえ、実際の現場で適切に対応できるようにしましょう。
試験対策:覚えておくべき表現の違い
試験での言い換え表現
- 「良質の医療を受ける権利」
- 「医師選択自由の権利」
- 「転院を求める権利」
- 「自己の医療情報を受ける権利」
試験での言い換え表現(続き)
- 「検査結果を知る権利」
- 「機密保持を得る権利」
- 「食事指導を受ける権利」
- 「他人に病状を知らせない権利」
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