救急救命士国家試験では、「胃の構造」に関する問題が頻出します。
特に【胃の部位名】【胃壁の層構造】【筋層の特徴】は暗記必須ポイント!
この記事では、試験直前でもさっと見直せるように、わかりやすくまとめました。
1. 胃の基本情報
- 位置:食道と十二指腸の間
- 働き:食物の一時貯蔵・攪拌・消化酵素(ペプシン・塩酸)による分解
胃は単なる袋ではなく、消化を助けるために絶妙な構造を持っています!
2. 胃の部位と特徴
部位 | 特徴 | 覚え方 |
噴門部 | 食道との接続部。逆流防止。 | 「入口=噴門」 |
胃底部 | 噴門部の上方。ガスがたまりやすい。 | 「ガスは上に=胃底部」 |
胃体部 | 胃の中心・最大部位。 | 「胃体部=一番大きい」 |
幽門部 | 胃の出口。十二指腸へ通じる。 | 「出口=幽門」 |
3. 胃壁の4層構造(内側→外側)
- 粘膜
消化液を分泌する(ペプシン・塩酸など) - 粘膜下層
血管・神経・リンパ管が豊富 - 筋層
蠕動運動を担う。特に胃は【斜走筋・輪走筋・縦走筋】の3層構造 - 漿膜
腹腔内で他の臓器と接する最外層
✅ ポイント!
- 「胃の筋層は3層」→ 斜走筋があるのが特徴!
- 「胃壁の層順序」→ 粘膜→粘膜下層→筋層→漿膜
4. 国家試験頻出ポイントまとめ
- 胃壁の順番問題:内側から「粘膜 → 粘膜下層 → 筋層 → 漿膜」
- 筋層の層数問題:「3層構造」であることを問われる
- 胃底部とX線:胃底部にガスがたまりやすく、X線でガス像が見える
5. 穴埋め問題(演習)
Q1. 胃の中で最も容量が大きいのは?
→ 【胃体部】
Q2. 消化液を分泌する層は?
→ 【粘膜】
Q3. 幽門括約筋があるのはどの部位?
→ 【幽門部】
6. ○×問題(演習)
- 胃の筋層は2層構造である。→【×】(正しくは3層)
- 幽門部は胃の出口であり、十二指腸に続く。→【○】
- 胃底部は食道と小腸の中間にある。→【×】(胃底部は噴門部の上方)
7. 国家試験でさらに注意すべきポイント
- 胃破裂・胃穿孔などの【外傷疾患】に絡めて解剖問題が出ることがある
- 「吐血」「消化管出血」の原因として胃疾患が問われることも
- 消化管の順番(食道→胃→十二指腸→小腸…)をセットで押さえる!
まとめ【直前暗記用】
✅ 胃の部位:噴門部・胃底部・胃体部・幽門部
✅ 胃壁の層:粘膜 → 粘膜下層 → 筋層 → 漿膜
✅ 筋層は【内斜・中輪・外縦】の3層!
ワンポイントアドバイス
試験では「細かい順番」や「3層か2層か」などをひっかけてきます。
普段から「順番」「名前」「数」を意識して覚える癖をつけましょう!