By TETSU十郎 
はじめに
日本は世界有数の地震大国だ。
毎年のように震度5強以上の地震が発生し、津波・液状化・大規模火災などの二次災害も繰り返されてきた。
だが、最新の出来事――2025年12月8日深夜に発生した青森県東方沖地震――を目の当たりにし、改めて“地震リスクは遠い未来の話ではない”という現実を突きつけられた。
この地震は、震源が海底・深さ約50km、規模マグニチュード M7.6、そして 青森県の一部地域で「震度6強」を観測したという。 気象庁+2福井新聞ONLINE+2
また、北海道・岩手を含む広域で津波警報・津波注意報が発令され、沿岸地域では避難勧告が出された。 ウェザーニュース+2気象庁+2
この記事では、地震のメカニズムや防災の基本だけではなく、この最新地震を踏まえた「今、私たちが取るべき行動」にも踏み込む。
「遠い過去の災害」ではなく、「すぐそばにある脅威」として捉えるために――。
もっと医療情報を知りたい方はこちら👉 高層ビル火災の危険性と防災対策｜煙の恐ろしさと命を守る行動を徹底解説 — TETSU十郎/救急救命士
【多機能 サバイバルツールセット】LEDライトや救助ホイッスルなど外出時や車載用に便利な携帯型防災キット。サブ防災として最適。1️⃣ 地震の仕組みを知ることは、最強の防災行動になる
地震はプレートの摩擦と圧力解放によって起きる。
日本列島は複数のプレートが複雑にぶつかり合う「世界でも有数の地震多発地帯」。
先日起きた青森県東方沖地震も、その構造的な背景に根ざしたものだ。
震源が海溝沿いや海底にある場合、“海溝型地震” → 津波リスク という流れになりやすい。
つまり、防災の第一歩は――
「いつ来てもおかしくない国に住んでいる」
「今この瞬間も、巨大地震の余地がある」
という事実を日常認識にすること。
今回の地震がまさに、それを教えてくれている。
2️⃣ “地震そのもの” vs “地震による被害” — 最近の事例を踏まえて
地震そのものが致命傷になることは稀。
しかし、揺れ・津波・建物の脆さ・情報の混乱が重なると、一気に被害は拡大する。
今回の青森県東方沖地震では――
- 広域で震度5弱〜6強の強い揺れ。 気象庁+2Yahoo!天気・災害+2
- 沿岸部に津波警報・注意報が発令され、避難を呼びかけ。 ウェザーニュース+2tenki.jp+2
という条件がそろった。
もし地震直後に適切な避難判断や既存の防災対策がなければ、被害は拡大しかねなかっただろう。
このように、“震源の位置・深さ・地形・住環境”が“被害の大きさ”を決める ——
まさに「地震そのものよりも、どう備えていたか」が命運を分けるという、防災の本質を浮き彫りにしている。
3️⃣ 防災グッズだけでは不十分 — “備え”の本質は行動と思考
多くの人は防災を「水・食料・ライト・毛布」などの“モノ”で測りがちだ。
だが、今回のような大地震＋津波の複合災害では――
- 揺れに気づいて、すぐに行動できるか
- 避難ルートを知っているか
- 想定外の事態でパニックせず判断できるか
- 家族や近隣と役割を分担しているか
そうした“思考と行動の備え”のほうが、ずっと重要になる。
まさに「防災 = 物資」ではなく、
**「意思決定・情報・避難判断」**こそが命を守る鍵、である。
4️⃣ 家庭・個人でできる “命を守る”４つの柱（＋最新地震で意識したいこと）
【① 建物・家具・住環境の強化】
- 家の耐震性を見直す／補強する
- 制震ダンパーや家具の固定で、倒壊・転倒対策
- 特に寝室・通路など“逃げ道”の確保
- 海・川沿いや低地住まいなら、“地震後すぐ避難できる準備”
今回の震源が海底であったため、沿岸部に住む人ほど、“建物＋避難の備え”が重要だ。
【② 避難判断を迷わない仕組みづくり】
- 揺れたときの行動ルールを家族で共有
→ 例：立って歩けないほど強く揺れたら「津波の可能性あり」＝即避難 - 海・川・湾・低地など“津波ハザードエリア”を把握
- 避難所や高台、指定避難場所への経路を確認
今回のような “深さ50km・海底震源＋津波警報” の地震では、 “揺れ後即避難” を前提とすべきだ。
【③ 情報源を複数持つ】
- 防災ラジオ／テレビ／自治体メール／防災アプリ
- スマホだけに頼らず、バッテリー切れ・通信障害に備える
- 津波警報・注意報情報を逐一チェック
特に津波警報が発令されていた地域では、 気象庁や自治体からの「公式情報」を最優先すること。
【④ 家族・地域での“共助”体制づくり】
- 家族で、誰が何をするかを事前に決めておく
- 近隣や自治会との連携：防災訓練、避難所確認、助け合いネットワーク
- 避難所・支援物資受け入れ準備
今回のような大地震・津波の可能性を見据えるなら、 “地域”という単位での防災が、生存率を上げる鍵 だ。
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5️⃣ “最新の教訓”として――2025年12月8日の地震から学ぶべきこと
- 巨大地震は“いつでも”“どこでも”起きうる —— 特に海底近くであれば津波の可能性も高い。
- 揺れの規模だけに惑わされず、「震源の場所・深さ・地形・住環境」という複合条件を考える。
- 津波警報・注意報が出たら、たとえ“揺れがおさまった後”でも高台へ避難を。
- 防災はモノではなく、「情報・判断・行動の習慣」こそが本命。
- 家族・地域での連携は――特に津波や大規模災害を前提とするなら――“選択肢”ではなく“必須”。
6️⃣ 今日からできる具体的行動10＋ “津波リスク対応版”
- 家の耐震性能・家具固定の見直し。
- 避難ルート・高台／指定避難所の確認。
- スマホ以外の情報源（ラジオ、防災アプリ、自治体情報）の用意。
- 家族で「揺れたら津波の可能性あり」の合言葉を。
- 避難用リュックを玄関近くに常備。
- 水・食料・毛布などの備蓄（最低でも 3日分）を確認。
- 避難時の持ち物リスト（医薬品、必要書類、ライト、靴など）を決める。
- 家族・近隣で「誰が何をするか」を明確に。
- 地域の防災訓練に参加、または自治会に参加を検討。
- 避難所や集合場所を家族で共有。
＋ - 海岸・河口・湾沿いなどの“津波ハザードエリア住民”は、「揺れ後すぐ避難」の意識を。
- 夜間・停電・通信障害を想定し、懐中電灯・モバイルバッテリー・ラジオなどを準備。
7️⃣ 終わりに — 防災は「心と行動」の筋トレ
昨日の青森県東方沖地震は、私たちに重要な問いを投げかけた。
“備え” は、いまこの瞬間にも必要か — と。
防災訓練や備蓄、家具の固定も大切だ。
だが、それ以上に大切なのは――
- “もしも”のときに冷静に判断できる思考力
- “誰と・どう逃げるか”を決めておく行動力
- “地域や家族”と協力する共助の精神
この３つは、どんな防災グッズよりも「命を守る力」になる。
今回の地震を機に、
「いつか」ではなく「今日から」。
あなた自身と家族、そして地域のために、
“防災の筋トレ” を始めよう。
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