「転んだだけなのに、手足がしびれて動かしづらいって言うんだけど…」
そんな経験、ありませんか?実はそれ、後縦靱帯骨化症(OPLL)という病気が関係しているかもしれません。
🔍そもそも後縦靱帯骨化症ってなに?
背骨の中には、脊髄という大事な神経の束が通っています。
それを守っているのが「靱帯」。
その中でも、背骨の後ろ側にある「後縦靱帯」が、骨のように硬くなってしまうのがこの病気。
硬くなった靱帯が脊髄を押しつぶしてしまうことで…
- 手足のしびれ(テキスト的には上肢の痛みとしびれ、後頚部痛)
- 歩きにくい(筋力低下)
- トイレがうまくできない(直腸膀胱障害)
など、いろんな神経の症状が出てきます。※テキスト的には50歳台以上の男性で頸部に好発
💡なんで靱帯が骨になるの?
実はこれ、いろんな原因がからみあっています。
発症の仕組み | 内容 |
遺伝的要因 | 家族に同じ病気の人がいることも |
長年の圧力 | 姿勢の悪さや運動の負荷が影響 |
炎症反応 | 靱帯に起こる炎症が骨化を促進 |
血管新生 | 栄養が届きやすくなり骨ができやすくなる |
細胞の異常 | 骨を作る細胞が過剰に働く |
加齢 | 年をとると組織が硬くなりやすい |
国家試験でも「発症機序」や「加齢との関係」がよく出てきます!
🧠国家試験で問われるポイント!
- 「後縦靱帯の骨化が進み、脊髄を圧迫する病態」
- 「軽微な外傷でも脊髄損傷のリスクがある」
- 「しびれや排尿障害が起こることもある」
👉「軽い事故+しびれ=OPLLを疑え!」これは覚えておきたいワードです!
🚑現場での対応のヒント
国家試験でも、現場での判断力が問われます。
以下のような場面、要注意です!
「軽く転んだだけなのに、手足が動かない」
「追突されたあと、しびれや歩行困難を訴える」
そんなときはOPLLの可能性も考えて、慎重に!
✅ 頸椎をがっちり保護
✅ バックボード使用
✅ 医療機関にすぐ搬送
📝まとめ:国家試験でも、現場でも活きる知識!
覚えるべきポイント | 内容 |
骨化するのは? | 後縦靱帯 |
なぜ起きる? | 遺伝・炎症・圧力・加齢など |
どんな症状? | しびれ・歩行障害・排尿障害 |
注意すべき場面 | 軽微な外傷でも重大な神経障害 |
「たかが転倒、されど転倒」その裏には、大きな病気が隠れているかもしれません。
国家試験でも、現場対応でも、「軽いケガ+神経症状」=OPLL?」と考えるクセをつけておくと、確実に得点アップにつながりますよ!