――実は“危険だった”ケースを救急隊目線で解説

はじめに

救急現場で、非常によく耳にする言葉がある。

「それ、救急車を呼ぶほどじゃないって言われたんです」

この言葉のあとに判明するのが、
脳梗塞・心筋梗塞・敗血症・くも膜下出血といった、
本来は一刻を争う傷病であることは決して珍しくない。

「大丈夫だと思った」
「様子を見ようと言われた」

その判断の背景には、誤解されやすい症状の特徴がある。

この記事では、

  • なぜ軽く見られてしまうのか
  • 実際に危険だった症状
  • 救急隊が重視している視点
  • 119番・#7119の正しい使い分け

を、救急隊の実務感覚+公的根拠に基づいて解説する。

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「救急車を呼ぶほどじゃない」と言われやすい理由

症状がはっきりしない

多くの人が想像する「重症」は、
激痛・意識障害・出血といった分かりやすい異常だ。

しかし現実には、
初期ほど症状が曖昧な重症疾患が多い。


一時的に症状が軽くなる

  • 痛みが引いた
  • しびれが消えた
  • 熱が下がった

これらは「治った根拠」にはならない。
特に脳・心臓・感染症は波を打つように悪化する。


本人の遠慮

「救急車は本当に必要な人が使うもの」
この意識が、症状を軽く申告する原因になる。

救急隊が最も困るのは、
正確な情報が出てこないことだ。


実は危険だった代表的な症状とケース


胸の違和感・軽い息苦しさ

よくある判断

  • 「ズキズキしないから違う」
  • 「胃の不調だと思った」

現場で実際に起きていること

心筋梗塞は、必ずしも激痛を伴わない。

特に

  • 高齢者
  • 糖尿病患者
  • 女性

では、違和感・圧迫感・息苦しさのみのことがある。

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片側だけのしびれ・力が入りにくい

よくある判断

  • 「疲れ」
  • 「寝違え」

実際の危険

脳梗塞、または一過性脳虚血発作(TIA)。

TIAは数分〜数十分で症状が消えるため、
「結局大丈夫だった」と誤解されやすい。

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強くないが続く腹痛

よくある判断

  • 「胃腸炎」
  • 「様子見で」

現場での実例

  • 急性虫垂炎
  • 腸閉塞
  • 大動脈解離

「我慢できる腹痛」「歩ける腹痛」ほど、
救急隊は慎重に評価する。

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発熱だけ・元気がない高齢者

よくある判断

  • 「年のせい」
  • 「風邪だろう」

実際の危険

敗血症。

高齢者では
高熱や強い痛みが出ないことが多い

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子どもの「いつもと違う」

よくある判断

  • 「熱が下がった」
  • 「泣いていない」

実際の危険

  • 髄膜炎
  • 重症感染症

子どもは短時間で急変する。

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救急隊が重視する危険サイン

以下のうち、一つでも該当すれば相談対象

  • いつもと違う
  • 突然始まった
  • 片側だけ
  • 時間とともに変化
  • うまく説明できない不安

これは救急隊が実際に評価で重視している視点だ。


#7119と119の正しい使い分け

119

  • 今すぐ評価が必要
  • 待てない
  • 意識・呼吸・症状が不安定

#7119

  • 判断に迷う
  • 夜間・休日
  • 相談したいが緊急性が不明

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#7119に電話すべき?119に電話すべき? — TETSU十郎/救急救命士/防災士

総務省消防庁
救急安心センター事業(♯7119)ってナニ? | 救急車の適時・適切な利用(適正利用) | 総務省消防庁


まとめ

  • 「軽い症状」=安全ではない
  • 一時的な改善は根拠にならない
  • 迷った時点で相談していい

救急車は、後悔を減らすためにある。

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