地震や台風、大雨などで断水したら、最初に確保したいのは安全に飲める水です。
ただし、断水で困るのは飲み水だけではありません。
トイレが流せない。
手を洗えない。
料理ができない。
食器を洗えない。
歯磨きや入浴が十分にできない。
普段の生活の多くが、水道に支えられていることに気づきます。
さらに災害後は、水道だけでなく下水道や建物内の排水設備まで被害を受けている可能性があります。
そのため、
「水がある=トイレを流していい」
とは限りません。
断水したら、まず次の5つを確認してください。
1.安全に飲める水を確保する
2.自治体・水道事業者の断水情報を確認する
3.トイレを自己判断で流さない
4.応急給水の場所・時間・必要な容器を確認する
5.手洗いや調理などを「水をできるだけ使わない方法」に切り替える
断水への備えで特に重要なのは、
「飲み水」
「トイレ」
「衛生」
の3つです。
この記事では、断水した直後にやることから、飲料水の備蓄量、携帯トイレ、給水所、衛生管理、断水中の体調管理、水道が復旧したあとの注意点まで順番に解説します。
断水したら最初にやる5つのこと
突然蛇口から水が出なくなったら、まず原因と影響範囲を確認します。
災害による広域的な断水なのか、自宅や集合住宅だけの問題なのかによって対応が変わります。
①安全に飲める水を確保する
最初に、自宅に安全に飲める水がどのくらいあるか確認してください。
保存水や未開封のペットボトル飲料などを確認します。
断水がいつまで続くか分からない段階では、飲用できる水を掃除やトイレなどに大量に使わず、まず飲料用として確保します。
特に大規模災害では、断水だけでなく停電や物流の停止などが同時に起こる可能性があります。
「なくなったら買いに行けばいい」と考えず、自宅にある飲料水を確認することから始めてください。
②自治体・水道事業者の情報を確認する
次に、自治体や水道事業者などの公式情報を確認します。
集合住宅では、管理会社から情報が出る場合もあります。
確認したいのは、
・断水している地域
・断水の原因
・復旧見込み
・応急給水所の場所
・給水時間
・必要な持ち物
・飲用についての注意
・下水道やトイレ使用についての情報
です。
災害時にはSNSにも多くの情報が流れますが、古い情報や別地域の情報が拡散されることがあります。
断水、給水、復旧については、自治体や水道事業者などの公式情報を優先してください。
③トイレを自己判断で流さない
断水時に特に注意したいのがトイレです。
「浴槽に水が残っているから、便器に入れて流せばいい」
と考える人もいるでしょう。
しかし、大きな地震などでは、下水道や建物内の排水管が損傷している可能性があります。
上水道が止まっているだけなのか、排水設備にも被害があるのかは、見ただけでは分からない場合があります。
排水設備が正常でない状態でトイレを流すと、汚水が正常に流れなかったり、建物内などで漏れたりするおそれがあります。
災害後は、
「水があるから流せる」
と自己判断せず、自治体や管理会社などからトイレ・下水道についての情報を確認してください。
排水してよいことを確認できない場合に備えて、携帯トイレを準備しておくことが重要です。
④応急給水の情報を確認する
断水が長引く場合、自治体などによる応急給水が行われることがあります。
給水所へ向かう前に、
・場所
・時間
・対象地域
・給水量
・容器が必要か
を確認してください。
ここで大切なのは、
「給水所へ行けば何とかなる」
で終わらせないことです。
水を入れる容器だけでなく、給水した水を自宅までどう運ぶかまで考えておきましょう。
⑤水を使わない生活方法に切り替える
断水が長引く可能性があるなら、
「どうやって水を確保するか」
だけでなく、
「どうすれば水を使わずに済むか」
も考えます。
例えば、
・携帯トイレ
・ウェットティッシュ
・紙皿
・紙コップ
・食品用ラップ
・使い捨て用品
などを利用すれば、生活用水の消費を減らせます。
限られた安全な水を、できるだけ飲用や衛生上重要な用途に残すことがポイントです。

断水時の飲み水は1人何リットル必要?
家庭で備蓄する飲料水は、
「1人1日3L」
が一つの目安です。
内閣府は、各家庭で最低3日間、できれば1週間過ごせるよう、1人1日3Lの飲料水や食料などを備蓄しておくことを案内しています。
例えば4人家族なら、
1日分
3L×4人=12L
3日分
12L×3日=36L
7日分
12L×7日=84L
です。
数字にすると、かなりの量になります。

一度に大量購入しなくてもいい
「84Lも置けない」
「そんなに一度に買えない」
という家庭もあるでしょう。
そこで利用しやすいのがローリングストックです。
普段から飲む水を少し多めに購入して、
古いものから飲む
↓
減った分を買い足す
↓
一定量を常に家に置いておく
という方法です。
防災用品として特別な水だけを大量に購入するのではなく、普段使う水を少し多めに持つ方法なら継続しやすくなります。
「1日3Lあれば生活できる」ではない
ここは勘違いしやすいポイントです。
1人1日3Lという目安だけを見て、
「3Lあれば1日生活できる」
と考えないでください。
生活では、
・手洗い
・歯磨き
・調理
・食器洗い
・トイレ
・洗濯
・入浴
などにも水を使用します。
そのため断水対策では、
「飲むための水を確保する」
ことと、
「生活用水をできるだけ使わずに済む方法を準備する」
ことをセットで考える必要があります。
給水所に行くなら水の重さに注意
応急給水を利用するときは、給水バッグやポリタンクなどが必要になる場合があります。
ここで忘れやすいのが、水の重さです。
水1Lは約1kg。
10Lなら約10kg。
20Lなら約20kgになります。
20kgの水を持って給水所から自宅まで歩くのは簡単ではありません。
特に、
・高齢者
・妊娠中の人
・小さな子どもを連れている人
・腰や膝に不安がある人
などでは、大きな負担になります。
そのため、
「大容量の容器を1つ持っていれば安心」
とは限りません。
10L程度の容器を複数に分けたり、折りたたみ式の給水バッグを用意したり、キャリーカートを利用したりする方法もあります。
給水用品を選ぶときは、
「何L入るか」
だけでなく、
「水を入れた状態で家まで運べるか」
まで考えてください。
給水所でもらった水はどう保管する?
給水された水は、清潔な容器で保管します。
給水車などから受け取った水は、
「給水された水だから何日間でも飲める」
とは考えないでください。
保存できる期間や取り扱いは、給水方法や容器、地域の案内などによって異なる場合があります。
自治体や給水担当者から使用方法や保存について案内がある場合は、その指示に従ってください。
断水したらトイレはどうする?
断水時に、飲み水と同じくらい重要なのがトイレです。
水洗トイレは、
水道
↓
便器
↓
建物内の排水設備
↓
下水道
という一連の設備が正常に機能して使用できます。
特に地震では、水道だけでなく下水道や建物内の配管まで被害を受ける可能性があります。
そのため、
「別の水を便器に入れれば使える」
とは限りません。
排水してよいか分からなければ携帯トイレを使う
災害後に排水してよいことを確認できない場合に備えて、携帯トイレを準備しておきます。
一般的な携帯トイレは、
1.便器などに袋を設置する
2.袋の中に排泄する
3.凝固剤などで処理する
4.使用後の袋を密閉する
5.自治体のルールに従って処分する
という仕組みです。
製品によって使用方法が異なるため、実際には購入した商品の説明書に従ってください。
携帯トイレは「何個あるか」ではなく「何日使えるか」
1人が1日5回程度トイレを使用すると仮定すると、
1人1週間で35回分
必要になります。
4人家族なら、
35回×4人=140回分
です。
ここで確認してほしいのは、
「携帯トイレを持っているか」
ではありません。
「家族全員で何日使える量があるか」
です。
例えば60回分を備蓄していても、4人家族が1人1日5回使用すると仮定すれば、
60回÷20回/日=約3日分
です。
商品パッケージの「50回」「60回」「100回」という数字だけを見るのではなく、家族人数から実際に何日使えるかを計算してみてください。
災害が起きる前に一度使い方を確認する
携帯トイレは、災害が起きてから初めて箱を開けるのではなく、平常時に使い方を確認しておくことをおすすめします。
・袋をどう取り付けるか
・凝固剤をいつ使うか
・使用後どう密閉するか
・どこに一時保管するか
まで確認しておけば、断水や停電が発生したときにも対応しやすくなります。
特に家族で備蓄している場合は、購入した人だけでなく、家族全員が保管場所と基本的な使い方を知っておくことが大切です。

トイレに行きたくないから水を飲まないのは避ける
断水時の健康管理で、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。
トイレが使いにくくなると、
「トイレに行く回数を減らしたいから、水を飲む量を減らそう」
と考えてしまうことがあります。
しかし、水分摂取を過度に控えることは避けてください。
災害時にトイレが不衛生だったり使いにくかったりすると、トイレに行く回数を減らすために水分や食事を控え、その結果として脱水などの健康問題につながることがあります。
特に、
・高齢者
・乳幼児
・暑い時期
・発熱している人
・下痢や嘔吐がある人
では注意が必要です。
携帯トイレは、単に排泄するためだけの防災用品ではありません。
「トイレに行けないから水を飲まない」
という状況を避け、必要な水分を取るためにも重要な備えです。
断水中の手洗い・衛生管理はどうする?
断水すると、普段通りの手洗いが難しくなります。
一方で、災害時には生活環境の変化などによって、衛生状態を保つことが難しくなる場合があります。
水が十分に使えない状況を想定して、
・ウェットティッシュ
・手指消毒用品
・ペーパータオル
・使い捨て手袋
・ビニール袋
などを準備しておくと役立ちます。
流水で手洗いができない場合には、手指消毒用品などを活用します。
ただし、手が目に見えて汚れている場合など、手指消毒用品だけでは十分でない場面もあります。
安全な水を使用できる状況なら、必要に応じて石けんと流水による手洗いを行ってください。
断水中の食事は食中毒にも注意
断水すると、
手を十分に洗いにくい
↓
調理器具や食器も洗いにくい
↓
衛生状態を維持しにくい
という問題が起こります。
さらに停電まで重なると、冷蔵庫や冷凍庫による食品の温度管理も難しくなります。
断水中の食事では、
・調理や食事の前に手を清潔にする
・水が十分に使えなければウェットティッシュなども活用する
・必要な食品は十分に加熱する
・調理器具や食器をできるだけ清潔に保つ
・提供された食事は案内された方法で適切に管理する
・安全性に不安がある食品を無理に食べない
ことを意識してください。
特に、
「もったいないから」
という理由だけで、保存状態に不安がある食品を食べるのは避けましょう。
食後に嘔吐や下痢、強い腹痛などが現れた場合は、食中毒だけでなく別の病気の可能性もあります。
症状の強さや全身状態を見ながら受診を検討してください。
食器を洗わなくて済む工夫
断水時は、食器を洗うだけでも水を消費します。
そこで、
・紙皿
・紙コップ
・割り箸
・使い捨てスプーン
・食品用ラップ
などを活用します。
普段使っている皿に食品用ラップを敷いて使えば、食器を洗うための水を減らすこともできます。
目的は単なる節水ではありません。
「限られた安全な水を、飲用や衛生上重要な用途に残す」
という考え方が大切です。
断水中でも歯磨き・口腔ケアを忘れない
断水すると、
「歯磨きくらい後回しでいい」
と思うかもしれません。
しかし、避難生活や断水が長期化する場合は、口の中の衛生管理も忘れないようにしてください。
少量の水を使って歯を磨いたり、水をあまり必要としない口腔ケア用品を利用したりする方法があります。
防災用品を準備するときは、飲料水や携帯トイレだけでなく、歯ブラシなどの口腔ケア用品も入れておきましょう。
赤ちゃんがいる家庭の断水対策
乳幼児がいる家庭では、大人とは別の備えも必要です。
特にミルクを使用している場合は、安全な調乳用の水を確保する必要があります。
平常時から、
・ミルク
・調乳に使用できる水
・哺乳に必要な用品
・紙おむつ
・おしり拭き
・ビニール袋
などを準備しておきます。
調乳用の水を必要としない液体ミルクも選択肢の一つです。
災害が起きてから、
「赤ちゃん用のものだけ足りない」
とならないよう、家族の備蓄とは別に乳幼児用の備えを確認しておきましょう。
ミルクや使用する水については自己流で判断せず、製品表示や行政・医療機関などからの案内を確認してください。
高齢者がいる家庭は水分摂取も確認する
高齢者がいる家庭では、
「トイレへ行くのが大変だから」
と水分を控えていないか、周囲の人も確認してください。
例えば、
・水分を取れているか
・尿が出ているか
・いつもより元気がないか
・食事が取れているか
・暑い環境になっていないか
などを確認します。
本人が「大丈夫」と話していても、水分摂取量が普段より大きく減っていないか確認することが大切です。
特に夏場に停電と断水が同時に起きた場合は、室温管理も難しくなるため、熱中症にも注意してください。
持病がある人は「1日3L」で足りるとは限らない
家庭で備蓄する飲料水は「1人1日3L」が一つの目安ですが、すべての人に必要な水をこれだけで賄えるとは限りません。
医療や介護で水を必要とする人もいます。
必要な水の量や衛生用品は、その人の病気や医療・介護の内容によって異なります。
災害が起きてから対応方法を考えるのではなく、必要に応じて平常時から、
・かかりつけ医
・訪問看護
・介護事業者
・自治体
などに災害時の対応を確認しておきましょう。
断水中に注意したい体調不良
断水そのものが直接病気を起こすわけではありません。
しかし断水すると、
・水分摂取が減る
・トイレを我慢する
・手洗いが難しくなる
・食品管理が難しくなる
・停電が重なると室温管理も難しくなる
など、体調を崩しやすい条件が重なることがあります。
脱水・熱中症
水分摂取が減れば、脱水につながる可能性があります。
特に暑い時期は熱中症にも注意してください。
「トイレへ行きたくないから」
という理由で、水分摂取を過度に控えるのは避けましょう。
下痢・嘔吐
災害時には、食中毒や感染症にも注意が必要です。
下痢や嘔吐が続けば、体からさらに水分が失われます。
特に乳幼児や高齢者では、脱水に注意してください。
明らかに緊急性が高ければ119番通報を検討する
災害中だからといって、明らかに緊急性が高い症状を我慢する必要はありません。
例えば、
・意識がおかしい
・呼びかけへの反応が明らかに悪い
・正常な呼吸ではない
・急激に状態が悪化している
などの場合は、119番通報を検討してください。
大規模災害時には、救急相談窓口や医療機関が平常時と同じように利用できない可能性もあります。
地域の災害情報も確認しながら、明らかに生命の危険が疑われる場合には119番通報を検討してください。
水道が復旧したらすぐ飲んでいい?
蛇口から水が出るようになると、
「断水が終わった」
と思うかもしれません。
しかし、
「水が出る」
ことと、
「普段通り飲んだり使ったりしてよい」
ことは分けて考えてください。
災害後は、自治体や水道事業者から、
・濁り水
・飲用
・使用方法
・下水道や排水
などについて案内が出る場合があります。
地域や被害状況によって対応が異なるため、水が出るようになったあとも公式情報を確認してください。
「何分流せば飲める」と一律に考えない
復旧後の対応は、地域や被害状況によって異なります。
「○分流せば必ず飲める」
などと自己判断せず、水道事業者などから飲用について案内が出ている場合は、その指示に従ってください。
水道が復旧してもトイレは別に確認する
ここも重要です。
上水道が復旧していても、下水道や建物内の排水設備に問題が残っている可能性があります。
つまり、
水が出る
=
トイレを流してよい
とは限りません。
特に大規模地震後は、水道の復旧だけで判断せず、自治体や集合住宅の管理会社などから下水道・排水設備についての情報も確認してください。
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断水に備えて準備しておきたいもの
断水が起きてから水や携帯トイレを買いに行っても、店頭で品薄になっていたり、物流が止まっていたりする可能性があります。
そのため、必要なものは平常時から少しずつ準備しておくことが大切です。
ただし、
「防災用品を全部そろえなければ」
と考える必要はありません。
断水対策として優先したいのは、まず次の3つです。
1.飲料水
2.携帯・非常用トイレ
3.給水バッグまたは給水タンク
そのうえで、家庭の状況に合わせて、
・ウェットティッシュ
・手指消毒用品
・トイレットペーパー
・ビニール袋
・紙皿
・紙コップ
・割り箸
・食品用ラップ
・口腔ケア用品
・常備薬
・乳幼児用品
・家族ごとに必要な衛生用品
などを追加していきます。
大切なのは、防災用品の数を増やすことではありません。
「断水したときに本当に使えるか」
まで考えて準備することです。
例えば、飲料水を備蓄していても家族全員で1日しか持たなければ、断水が長引いたときに不足します。
携帯トイレも同じです。
「1箱あるから大丈夫」ではなく、家族全員で何日使用できるのか確認してください。
給水バッグや給水タンクも、容量だけで選ぶのではなく、水を入れた状態で自宅まで運べるかを考えます。
断水対策では、
「持っているか」
ではなく、
「家族全員で何日使えるか」
まで確認しておきましょう。

WATER OUTAGE PREPAREDNESS
断水に備えておきたい防災グッズ3選
断水対策で優先したい「飲み水・給水・トイレ」。
非常時だけでなく、使いやすさや保管のしやすさも考えて選びました。
アコール 10年保存水 1.8L×12本
長期保存 × 飲料水
断水対策で最初に確保したいのが飲料水です。 この保存水は10年保存タイプなので、一般的なミネラルウォーターより交換の手間を減らしやすいのが特徴。 1.8L×12本なら合計21.6Lを備蓄できます。
保存水は「何本あるか」ではなく「家族で何日分あるか」で考えましょう。
FUTURE FOX ウォータージャグ 10L
給水 × 防災 × アウトドア
「防災用品っぽい見た目はちょっと……」という人にも選びやすい、アウトドアデザインの10Lウォータージャグ。 折りたためるので、使用しないときはコンパクトに収納できます。
大容量だけを重視せず、「給水所から実際に持ち帰れるか」まで考えて選ぶのがポイントです。
AOYYE ポータブルトイレ+簡易テント
トイレ本体 × 60回分 × 簡易テント
凝固剤と処理袋だけでなく、ポータブルトイレ本体と簡易テントまでまとめて備えられるセット。 自宅の便器が使用できない場合や、避難先・アウトドアなどで排泄場所そのものを確保したい場合にも選択肢になります。
1人1日5回使用すると仮定すると、60回分は1人なら約12日分、4人なら約3日分です。
※耐荷重170kgはAmazon商品ページ上のメーカー表示です。使用時は商品説明・取扱説明書を確認してください。
この3つを選んだ理由
① 保存水 → 飲める水を確保する
② ウォータージャグ → 給水所から水を運ぶ
③ 非常用トイレ → 断水中の排泄環境を確保する
防災用品は数を増やすことより、「断水したときに何に困るか」から逆算して準備することが大切です。 まずは飲み水とトイレから確認してみてください。
※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。 商品の価格・在庫・仕様などは変更される場合があります。最新情報は販売ページでご確認ください。
今日、自宅で確認してほしい3つ
ここまで読むと、
「いろいろ準備しなければ」
と思うかもしれません。
しかし、最初からすべてをそろえる必要はありません。
まず今日、次の3つを確認してみてください。
①飲料水は何日分ある?
自宅にある飲料水を確認します。
一つの目安は、
家族人数×1日3L
です。
例えば4人家族なら、
1日分=12L
3日分=36L
7日分=84L
になります。
まずは最低3日分を一つの目安として確認し、可能であれば1週間分も考えます。
そして、
「備蓄している水がなくなったらどうするか」
まで考えておきましょう。
近くの給水所へ行くのか。
どの容器を使うのか。
誰が水を運ぶのか。
断水が起きる前に決めておけば、発災後の行動が取りやすくなります。
②携帯トイレは何回分ある?
次に、携帯トイレを確認します。
見るのは、
「持っているか」
ではなく、
「何回使えるか」
です。
1人が1日5回使用すると仮定すれば、
1人1週間=35回分
です。
4人家族なら、
35回×4人=140回分
になります。
例えば60回分なら、4人家族が1人1日5回使用すると仮定した場合、
約3日分です。
家族人数と備蓄している回数を照らし合わせて、
「わが家では何日使えるのか」
を一度計算してみてください。
③給水所から水を運べる?
給水バッグやポリタンクがあるだけでは、十分とは限りません。
水1Lは約1kgです。
10Lなら約10kg。
20Lなら約20kgになります。
容器そのものの重さも加わります。
その状態で、
「給水所から自宅まで本当に運べるか」
を考えてください。
特に、
・徒歩で給水所へ行く可能性がある
・高齢者だけで暮らしている
・小さな子どもを連れて移動する
・腰や膝に不安がある
といった家庭では、容量だけでなく運びやすさも重要です。
大きな容器1つではなく、小さめの容器に分けたり、キャリーカートを利用したりする方法も考えておきましょう。
断水対策は「家族人数」で考える
防災用品を見ると、
「○日分」
「○回分」
「大容量」
といった表示に目が行きます。
しかし、必要な量は家族構成によって変わります。
例えば4人家族なら、飲料水は1日だけでも12Lが一つの目安です。
携帯トイレも1人1日5回使用すると仮定すれば、家族全体で1日20回使用します。
つまり、
「水を24L備蓄している」
「携帯トイレを60回分持っている」
だけでは十分かどうか判断できません。
何人で使うのか。
何日持つのか。
ここまで計算して初めて、自宅の備えが見えてきます。
防災用品を購入するときも、
「たくさん入っているから安心」
ではなく、
「わが家なら何日使えるか」
という視点で選んでください。
まとめ|断水対策は「飲み水・トイレ・衛生」をセットで考える
断水すると困るのは、飲み水だけではありません。
トイレ。
手洗い。
調理。
歯磨き。
入浴。
洗濯。
普段の生活の多くが水道に支えられています。
断水したら、まず次の5つを意識してください。
1.安全に飲める水を確保する
2.自治体や水道事業者の情報を確認する
3.トイレを自己判断で流さない
4.応急給水の場所と水を運ぶ方法を確認する
5.水をできるだけ使わない生活方法へ切り替える
そして、水道が復旧したあとも、
「水が出たから、もう大丈夫」
と自己判断せず、飲用や下水道・排水設備について自治体や水道事業者などの情報を確認してください。
平常時から特に準備しておきたいのは、
「飲料水」
「携帯・非常用トイレ」
「給水用の容器」
です。
飲料水は1人1日3Lを一つの目安として、最低3日分、できれば1週間分を考えます。
携帯トイレも、
「1箱持っているから大丈夫」
ではなく、家族全員で何日使えるのか確認してください。
また、給水所を利用するときは、水1Lが約1kgになることを考え、実際に自宅まで運べる方法を準備しておきます。
そして忘れてはいけないのが、健康管理です。
トイレが使いにくいからといって水分を過度に控えると、脱水などの健康問題につながる可能性があります。
だからこそ、断水対策は、
飲める水を確保する。
安心して排泄できる環境を準備する。
衛生状態をできるだけ保つ。
この3つをセットで考えることが重要です。
まず今日、
「家族全員で飲料水は何日分あるか」
「携帯トイレは何回分あるか」
「給水した水を自宅まで運べるか」
の3つを確認してみてください。
災害そのものを防ぐことはできません。
しかし、断水したときに何をするかを事前に決め、必要なものを備えておけば、災害直後の混乱や健康上のリスクを減らすことにつながります。
参考文献・参照資料
この記事は、内閣府、国土交通省、厚生労働省などの公的機関が公表している情報を参考に作成しています。
・内閣府 防災情報のページ
「特集3 地震に備える」
飲料水1人1日3L、3日分の備蓄、1週間以上の備蓄、簡易トイレ、ローリングストックなどを参照。
・国土交通省
「災害時にトイレが確保できないことによる健康被害」
災害時にトイレが使いにくくなることで水分や食事を控え、脱水などの健康被害につながる可能性について参照。
・国土交通省
「災害時に使えるトイレ」
災害時のトイレ確保やマンホールトイレなどについて参照。
・厚生労働省
「災害時の食中毒予防のために」
断水などで水が十分に確保できない場合のウェットティッシュの活用、手洗い、食品の加熱、食器や調理環境の衛生管理などを参照。
・厚生労働省
「被災地での健康を守るために」
避難生活における手洗い、手指衛生、感染症対策、生活環境や健康管理などを参照。
※災害時の断水状況、応急給水、水道の復旧、飲用の可否、下水道やトイレの使用については、地域や被害状況によって対応が異なります。実際の災害時には、お住まいの自治体、水道事業者、集合住宅の管理会社などが発表する最新情報を確認してください。
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