「40℃近い熱が出た。このまま様子を見ても大丈夫?」
「子どもが急に高熱を出したけど、救急車を呼ぶべき?」
「夜になって熱が上がってきた。朝まで待っていいの?」
発熱は誰にでも起こる症状ですが、突然高熱が出ると「命に関わる病気ではないか」と不安になる方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、
発熱そのものは、体がウイルスや細菌などの病原体と戦うために起こす正常な防御反応です。
つまり、
熱が高いこと=重症
ではありません。
一方で、
- 呼びかけへの反応が悪い
- 息苦しい
- 激しい頭痛
- けいれん
- 水分が全く摂れない
- 生後3か月未満の乳児の発熱
などは、一刻を争う病気が隠れている可能性があります。
発熱で本当に大切なのは、
体温の数字だけではなく、「本人の様子」を見ることです。
この記事では、救急救命士の視点から、
- 発熱が起こる仕組み
- 高熱と熱中症(高体温)の違い
- 救急車を呼ぶべき危険なサイン
- 病院を受診する目安
について分かりやすく解説します。
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【頭痛】救急車を呼ぶ基準は?危険な頭痛の見分け方
発熱に激しい頭痛が伴う場合は、髄膜炎や脳炎など緊急性の高い病気が隠れていることがあります。危険なサインと受診の目安を紹介しています。
【呼吸困難】救急車を呼ぶ基準は?息苦しいときの危険なサイン
発熱と息苦しさがある場合は、肺炎や心不全など重症疾患の可能性があります。呼吸困難の見分け方と応急手当を解説しています。
【めまい】救急車を呼ぶ基準は?危険な症状と受診の目安
発熱に加えてめまいや意識障害がある場合は注意が必要です。危険なめまいの特徴や受診のタイミングを解説しています。

発熱とは?体が病原体と戦っているサイン

発熱とは、
脳が意図的に体温を上げている状態
をいいます。
多くの人は
「熱が出る=悪いこと」
と思いがちですが、
実際には、
体温を上げることで免疫細胞が働きやすくなり、
ウイルスや細菌を排除しやすくしています。
つまり、
発熱は体の防御反応なのです。
なぜ熱が出るのか?発熱の仕組み
発熱を理解するには、
解剖
↓
生理
↓
病態
の順番で考えると分かりやすくなります。
① 解剖|体温を調節する「視床下部」
私たちの体温は、
脳にある
視床下部(ししょうかぶ)
という場所でコントロールされています。
ここは、
家庭のエアコンでいう
温度設定をするリモコン
のような役割があります。
通常、
体温は約36〜37℃前後になるように細かく調節されています。
② 生理|普段はどうやって体温を一定にしている?
体は、
熱を作る働き(産熱)
と
熱を逃がす働き(放熱)
のバランスを取りながら、
一定の体温を保っています。
例えば、
寒い日は
- 筋肉を震わせる(悪寒)
- 血管を縮める
ことで熱を逃がしません。
反対に暑い日は
- 汗をかく
- 皮膚の血管を広げる
ことで熱を外へ逃がしています。
③ 病態|感染すると何が起こる?
風邪やインフルエンザなどの病原体が体内へ侵入すると、
白血球などの免疫細胞が働き始めます。
この時、
免疫細胞から
サイトカイン
と呼ばれる物質が放出されます。
サイトカインは、
視床下部へ
「もっと体温を上げろ」
という命令を送ります。
その結果、
脳は
36.5℃だった設定温度を
39℃
などへ変更します。
④ 症状|悪寒が起こる理由
設定温度が39℃になった直後、
実際の体温はまだ36.5℃です。
すると脳は
「体が冷えている」
と勘違いします。
そこで、
筋肉を震わせて熱を作ります。
これが
悪寒(おかん)
です。
同時に、
皮膚の血管を縮めるため、
手足が冷たくなります。
つまり、
寒いから震えているのではなく、
体温を上げるために震えている
のです。
発熱と高体温(熱中症)は全く違う
この違いは非常に重要です。
多くの人が混同しています。
| 発熱 | 高体温(熱中症など) |
| 脳が意図的に体温を上げる | 体温調節ができず勝手に体温が上がる |
| 感染症が主な原因 | 高温環境・運動など |
| 悪寒がある | 悪寒は少ない |
| 解熱すると改善する | 体を冷やさないと改善しない |
| 免疫反応 | 体温調節障害 |
つまり、
39℃だから危険なのではなく、
なぜ39℃になったのか
が重要なのです。
熱中症では、
一刻も早く体を冷やす必要があります。
一方、
感染症による発熱では、
熱だけを見て慌てる必要はありません。
発熱=感染症とは限らない
発熱の原因は
風邪だけではありません。
例えば、
- インフルエンザ
- 新型コロナウイルス感染症
- 肺炎
- 尿路感染症
- 髄膜炎
- 敗血症
などがあります。
また、
感染症以外にも
- 膠原病
- 悪性腫瘍
- 薬剤熱
などで発熱することがあります。
そのため、
「熱がある=風邪」
と自己判断することは危険です。
最も重要!発熱時の危険なサイン
発熱で本当に見るべきなのは、
体温計の数字ではなく、
命に関わる症状があるかどうか
です。
次のような症状がある場合は、
重大な病気が隠れている可能性があります。
🚑 迷わず119番すべき症状
意識がおかしい
- 呼びかけても反応が悪い
- 会話が成り立たない
- ぼーっとしている
- 起こしてもすぐ眠ってしまう
これは、
脳炎
髄膜炎
敗血症
低酸素
などで見られることがあります。
呼吸が苦しい
- 息が速い
- 肩で息をしている
- 胸がペコペコへこむ
- 会話が苦しい
- 唇が紫色
肺炎
敗血症
心不全
などの可能性があります。
激しい頭痛や首が硬い
発熱に加えて、
経験したことがない頭痛や
首が動かないほど痛い場合は、
髄膜炎
を疑います。
早急な受診が必要です。
激しい腹痛・胸痛
発熱とともに、
強い腹痛や胸痛がある場合は、
虫垂炎
胆のう炎
膵炎
心筋梗塞
などが隠れていることがあります。
けいれん
特に、
- 初めてのけいれん
- 5分以上続く
- 繰り返す
- 意識が戻らない
場合は救急車を呼びましょう。
水分が全く摂れない
発熱では大量の汗をかきます。
さらに
嘔吐
下痢
があると、
短時間で脱水になります。
尿が出ない、
口が乾く、
ぐったりしている
場合は注意が必要です。
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発熱と息苦しさがある場合は、肺炎や心不全など重症疾患の可能性があります。呼吸困難の見分け方と応急手当を解説しています。
【めまい】救急車を呼ぶ基準は?危険な症状と受診の目安
発熱に加えてめまいや意識障害がある場合は注意が必要です。危険なめまいの特徴や受診のタイミングを解説しています。
生後3か月未満の赤ちゃんは特別
生後3か月未満の乳児が
38℃以上の発熱
をした場合は、
元気そうに見えても、
細菌性髄膜炎など重い感染症の可能性があります。
夜間や休日でも、
速やかに医療機関を受診してください。
敗血症を見逃さない
感染症が全身へ広がると、
敗血症
になることがあります。
敗血症は、
治療が遅れると命に関わる病気です。
次のような症状があれば注意してください。
- 呼吸が速い
- 意識がおかしい
- 血圧が低い
- 尿が出ない
- 手足が冷たい
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
発熱だけではなく、
「いつもと様子が違う」
ことが最も重要です。
発熱時の救急車要請の目安
次のいずれかに当てはまる場合は、
迷わず119番してください。
- 意識障害
- 呼吸困難
- 激しい頭痛
- 首が硬い
- 激しい胸痛
- 激しい腹痛
- 初めてのけいれん
- 5分以上続くけいれん
- 水分が全く摂れない
- 生後3か月未満の38℃以上の発熱
- 敗血症が疑われる症状
- 顔色が悪い
- 唇が紫色
- ぐったりしている
「熱が高いから救急車」
ではなく、
本人の状態が悪いか
を判断することが最も重要です。

発熱を引き起こす代表的な病気
発熱の原因は風邪だけではありません。
体のどこで炎症が起きているかによって、症状や緊急性は大きく異なります。
ここでは、救急外来や救急隊が遭遇することの多い代表的な病気について解説します。
① かぜ(急性上気道炎)
最も多い発熱の原因です。
多くはウイルス感染によって起こります。
原因となるウイルスには、
- ライノウイルス
- アデノウイルス
- RSウイルス
- 季節性コロナウイルス
などがあります。
なぜ熱が出るの?
鼻や喉に侵入したウイルスを排除するため、
免疫細胞がサイトカインを放出します。
その結果、
視床下部が体温を上げるため、
発熱します。
主な症状
- 発熱
- 鼻水
- のどの痛み
- 咳
- 倦怠感
多くは数日で改善します。
しかし、
高熱が長引く、
息苦しい、
水分が摂れない
場合は別の病気も考える必要があります。
② インフルエンザ
インフルエンザは、
突然の高熱が特徴です。
特徴
- 38~40℃の高熱
- 強い寒気
- 関節痛
- 筋肉痛
- 倦怠感
普通の風邪よりも
全身症状が強く出ます。
合併症
特に高齢者では
- 肺炎
- 心不全の悪化
- 脱水
が問題になります。
子どもでは、
まれですが
インフルエンザ脳症
を起こすことがあります。
意識障害や異常行動がみられた場合は、早急な受診が必要です。
③ 新型コロナウイルス感染症
現在では重症化率は以前より低下していますが、
高齢者や基礎疾患がある方では注意が必要です。
主な症状
- 発熱
- のどの痛み
- 咳
- 倦怠感
- 味覚・嗅覚障害(現在は以前より少ない)
- 息苦しさ
注意点
高齢者では
発熱が目立たず、
食欲低下や元気のなさだけの場合もあります。
④ 肺炎
肺炎は、
肺胞に炎症が起きる病気です。
高齢者の入院原因として非常に多く、
命に関わることがあります。
なぜ発熱する?
細菌やウイルスが肺胞で増殖すると、
白血球が集まり炎症を起こします。
その結果、
サイトカインが放出され、
発熱します。
主な症状
- 発熱
- 咳
- 痰
- 息切れ
- 胸の痛み
高齢者は要注意
高齢者では、
高熱が出ないことも珍しくありません。
代わりに、
- 食欲がない
- 元気がない
- 動きたがらない
- 会話が少ない
- 転倒した
などが最初のサインになることがあります。
⑤ 尿路感染症
女性や高齢者に多い感染症です。
どんな病気?
細菌が
尿道
↓
膀胱
↓
腎臓
へ広がる病気です。
症状
膀胱炎では
- 排尿時の痛み
- 頻尿
が中心です。
一方、
腎盂腎炎になると
- 高熱
- 悪寒
- 腰や背中の痛み
- 吐き気
など全身症状が強くなります。
重症化すると敗血症になることもあります。
⑥ 髄膜炎
髄膜炎は、
脳や脊髄を包む膜に炎症が起こる病気です。
緊急性が非常に高く、
早期治療が重要です。
主な症状
- 高熱
- 激しい頭痛
- 首が硬い
- 嘔吐
- 意識障害
子どもでは
機嫌が悪い
泣き止まない
ぐったりしている
哺乳力低下
などが目立つことがあります。
⑦ 敗血症
発熱の記事では、
最も見逃してはいけない病気です。
敗血症とは?
感染症が全身へ広がり、
臓器に障害が起こる状態です。
細菌そのものだけでなく、
免疫反応が暴走することで、
全身の臓器が障害されます。
なぜ危険なの?
敗血症では、
血圧が下がり、
全身へ血液が送れなくなります。
進行すると
敗血症性ショック
となり、
命に関わります。
見逃してはいけない症状
- 呼吸が速い
- 意識がおかしい
- 尿が出ない
- 手足が冷たい
- 顔色が悪い
- 血圧が低い
- ぐったりしている
「高熱があるか」よりも、
「普段と違う様子」が重要です。
⑧ 熱中症
夏になると、
発熱と間違えられることがあります。
しかし、
熱中症は感染症ではありません。
発熱との違い
発熱は
脳が体温を上げています。
熱中症は
体温調節が壊れて、
体温が異常に上がっています。
そのため、
対応も異なります。
熱中症では、
速やかな冷却と水分・電解質補給が必要です。
意識障害や反応の低下がある場合は、救急車を呼んでください。
子どもの発熱で特に注意すること
子どもは大人より体温が上がりやすく、
38〜39℃台の発熱だけでは重症とは限りません。
大切なのは、
熱よりも「元気さ」です。
比較的様子を見られる場合
- 水分が飲める
- 笑顔がある
- 遊ぶ時間がある
- 呼吸が苦しくない
すぐ受診したい場合
- 水分が飲めない
- ぐったりしている
- 呼吸が苦しい
- 顔色が悪い
- けいれん
- 生後3か月未満で38℃以上
高齢者の発熱は「熱がない感染症」に注意
高齢者では、
免疫機能の低下により、
重い感染症でも高熱が出ないことがあります。
そのため、
「熱がないから大丈夫」
とは言えません。
次のような変化があれば、
感染症を疑います。
- 食欲がない
- 元気がない
- 急に歩けなくなった
- 転倒した
- 会話が少ない
- ぼーっとしている
- 尿失禁が増えた
肺炎や尿路感染症が隠れていることもあります。
救急隊が現場で確認するポイント
救急隊は、
体温だけではなく、
次のような項目を総合的に評価します。
- 意識レベル
- 呼吸数
- 呼吸の様子
- 酸素飽和度(SpO₂)
- 脈拍
- 血圧
- 顔色
- 発汗
- 水分摂取状況
- 尿量
- 持病や内服薬
- 発熱以外の症状(頭痛・腹痛・胸痛・発疹など)
これらを総合的に判断し、重症度を評価します。
発熱したときの正しい応急手当

発熱すると、「早く熱を下げなければ」と考える方が少なくありません。
しかし、発熱そのものは体が感染症と戦うための防御反応です。
大切なのは、無理に熱を下げることではなく、本人が楽に過ごせるようにしながら脱水を防ぐことです。
① 悪寒があるときは温める
体がガタガタ震え、
「寒い」
と言っている間は、
脳が体温を上げようとしている状態です。
この時は
- 毛布
- 掛け布団
- 上着
などで保温します。
この段階で体を冷やしてしまうと、
さらに震えて体力を消耗してしまいます。
② 暑がり始めたら冷やす
悪寒がなくなり、
汗をかき始めたら、
熱が上がり切ったサインです。
この段階では
- 衣服を薄くする
- 掛け布団を減らす
- 室温を調整する
ようにしましょう。
さらに、
太い血管が通る
- 首
- 脇の下
- 足の付け根
を保冷剤などで冷やすと、
体温を下げる助けになります。
※保冷剤はタオルで包み、凍傷を防ぎましょう。
③ 水分補給を最優先にする
発熱すると、
汗や呼吸から多くの水分が失われます。
そのため、
脱水予防が非常に重要です。
おすすめは
- 経口補水液
- 水
- 麦茶
- スポーツドリンク(飲み過ぎには注意)
です。
一度に大量ではなく、
少量ずつこまめに飲みましょう。
嘔吐がある場合は、
5〜10分おきに少量ずつ飲むと吐きにくくなります。
④ 食事は無理に食べなくてもよい
食欲がない場合は、
無理に食べる必要はありません。
まずは
水分摂取を優先します。
食べられるようなら
- おかゆ
- スープ
- ゼリー
- プリン
- うどん
など、
消化のよいものがおすすめです。
解熱剤は使った方がいい?
答えは
「必要なときだけ使う」
です。
熱があるだけでは、
必ずしも解熱剤は必要ありません。
解熱剤を使う目的
解熱剤は
病気を治す薬ではありません。
目的は
- 眠れるようにする
- 水分が飲めるようにする
- 食事ができるようにする
- 体力の消耗を減らす
ことです。
我慢する必要もない
38〜39℃あっても、
元気で食事ができるなら
無理に下げる必要はありません。
一方、
38℃程度でも
つらくて眠れないなら、
解熱剤を使用する意味があります。
子どもの解熱剤
小児では、
医師から指示された薬を使用してください。
一般的には
アセトアミノフェン
が広く使用されています。
自己判断で家族の薬を使用したり、大人用の解熱鎮痛薬を飲ませたりしないでください。

発熱時にやってはいけないこと
× 厚着をさせ続ける
熱が上がり切ったあとも
何枚も布団を掛けると、
熱が逃げず、
脱水が悪化します。
× アルコールで体を拭く
昔は行われていましたが、
現在は推奨されません。
アルコールが皮膚から吸収されたり、
気化熱で体温が下がり過ぎたりする可能性があります。
× 氷水に入れる
急激に冷やすと
血管が収縮し、
逆に体温が下がりにくくなることがあります。
寒気がある段階では特に避けましょう。
× 古い抗菌薬を飲む
以前処方された抗菌薬を
自己判断で飲んではいけません。
原因がウイルス感染なら効果はなく、
副作用や耐性菌の原因になります。
× 他人の薬を飲む
家族の薬でも危険です。
年齢や持病、
腎機能などによって適切な薬は異なります。
発熱したら何科を受診する?
症状によって受診先が変わります。
| 症状 | 主な受診先 |
| 発熱のみ | 内科 |
| 咳・痰 | 呼吸器内科 |
| 排尿時痛・腰痛 | 泌尿器科・内科 |
| 激しい頭痛 | 脳神経内科・脳神経外科 |
| 首が硬い | 救急外来 |
| 子どもの発熱 | 小児科 |
迷う場合は、
まず内科や小児科を受診すれば問題ありません。
救急車を呼ぶ?病院へ行く?様子を見る?
🚑 迷わず119番
- 意識障害
- 呼吸困難
- 唇が紫色
- けいれん
- 生後3か月未満の38℃以上の発熱
- 水分が全く飲めない
- 激しい頭痛
- 首が硬い
- 激しい腹痛
- 激しい胸痛
- 敗血症が疑われる症状
🏥 当日中に受診
- 39℃以上が続く
- 発熱が3日以上続く
- 高齢者
- 基礎疾患がある
- 咳や痰が悪化
- 排尿時痛
- 強い倦怠感
- 食事がほとんど摂れない
📅 数日以内の受診
- 元気がある
- 水分が摂れている
- 食事が少しできる
- 解熱傾向がある
- 軽い風邪症状のみ
ただし、症状が悪化した場合は早めに受診してください。
発熱を予防する生活習慣
感染症を完全に防ぐことはできませんが、リスクを下げることは可能です。
- 石けんによる手洗い
- 十分な睡眠
- バランスのよい食事
- 適度な運動
- 室内の換気
- 適切な湿度(50~60%)
- インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症・肺炎球菌などのワクチン接種(対象者)
よくある質問(FAQ)
Q1. 40℃あると危険ですか?
体温だけでは重症とは判断できません。
39〜40℃でも元気な人もいれば、
38℃でも敗血症など重い病気のことがあります。
体温よりも意識や呼吸、顔色など全身状態が重要です。
Q2. 解熱剤はすぐ使った方がいいですか?
必ずしも必要ではありません。
眠れない、
水分が飲めない、
苦痛が強い場合に使用しましょう。
Q3. 発熱時にお風呂へ入ってもいいですか?
高熱や強い倦怠感があるときは避けましょう。
熱が下がり、
体調が改善していれば、
短時間のシャワー程度なら問題ないことが多いです。
Q4. 発熱したら抗菌薬を飲めば早く治りますか?
多くのかぜはウイルス感染です。
抗菌薬は細菌に対する薬であり、ウイルスには効果がありません。
自己判断で服用せず、医師の指示に従ってください。

まとめ

発熱は、
体が病原体と戦うための正常な防御反応です。
熱が高いことだけで重症とは限りません。
本当に重要なのは、
- 意識
- 呼吸
- 水分摂取
- 顔色
- 元気さ
を観察することです。
特に、
- 呼びかけへの反応が悪い
- 呼吸が苦しそう
- 水分が全く摂れない
- 生後3か月未満の発熱
- けいれん
- 激しい頭痛や首の硬さ
がある場合は、重大な病気が隠れている可能性があります。
迷ったときは119番や#7119、子どもの場合は#8000を活用し、自己判断で受診を遅らせないことが大切です。
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参考文献
- 日本感染症学会「感染症診療ガイドライン・提言」
- 日本小児科学会「こどもの救急」
- 厚生労働省「インフルエンザQ&A」
- 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」
- 日本呼吸器学会「成人肺炎診療ガイドライン」
- 日本集中治療医学会・日本救急医学会「日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG)」
- 日本救急医学会「救急診療指針」
- 厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」
※本記事は、日本救急医学会、日本感染症学会、日本小児科学会などの診療ガイドラインおよび厚生労働省公開資料を参考に、救急救命士として一般の方向けに分かりやすく解説しています。症状や治療法は個人差があるため、実際の診療や治療方針は医師の判断を優先してください。

