熊本地震から学ぶ|大きな地震のあとに絶対やるべき10のこと【2026年版】

2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする非常に大きな地震が発生しました。

気象庁によると、地震の規模はマグニチュード7.1(暫定値)、震源の深さは16km。

熊本県宇城市と氷川町では、最大震度7を観測しました。

「大きな地震が来た。でも、揺れは収まった」

そのとき、多くの人が少し安心するかもしれません。

しかし、大きな地震のあとに最も注意しなければならないことの一つが、

「最初の大きな揺れが終わったから、もう大丈夫」と考えてしまうことです。

2016年の熊本地震では、4月14日に最大震度7を観測する地震が発生したあと、約28時間後の4月16日に、さらに規模の大きな地震が発生しました。

大きな地震のあとは、

  • 再び強い地震が発生する
  • 傷んだ建物が次の揺れで倒壊する
  • 土砂災害が発生する
  • 火災やガス漏れが起きる
  • 停電・断水が長期化する

といった危険があります。

この記事では、救急救命士として20年の実務経験と防災士としての知識をもとに、

「大きな地震が起きたあと、命を守るために何をすればいいのか」

を10項目に分けて、一般の方にも分かりやすく解説します。


2026年7月28日、熊本で再び最大震度7

2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。

最大震度7を観測したのは、

  • 熊本県宇城市
  • 熊本県氷川町

です。

熊本県熊本地方では長周期地震動階級4も観測されました。

さらに重要なのが、その後も地震活動が続いていることです。

気象庁によると、7月29日16時までに、この地震の活動域で震度1以上を観測した地震が200回発生しています。

内訳は、

  • 震度7:1回
  • 震度5弱:3回
  • 震度4:11回
  • 震度3:34回
  • 震度2:59回
  • 震度1:92回

です。

つまり、大きな揺れが一度発生して終わったわけではありません。

地震活動は現在も続いています。


「余震だから小さい」とは限らない

大きな地震のあと、

「余震なら最初より小さいだろう」

と思ってしまう方もいるかもしれません。

しかし、これは危険な考え方です。

気象庁は、今回の地震について、

揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度7程度の地震に注意する必要がある

としています。

さらに、

特に地震発生から2~3日程度は、強い揺れをもたらす地震が発生することが多い

とも注意を呼びかけています。

また、今回の地震活動域は広範囲に広がっており、地震が発生する場所や規模によっては、7月28日のM7.1の地震よりも強く揺れる場合があるとされています。

「もう大きな地震は来ないだろう」

とは考えず、

「もう一度、強い揺れが来るかもしれない」

という前提で行動することが重要です。


2016年熊本地震が教えてくれたこと

熊本では、2016年にも非常に大きな地震が発生しています。

2016年4月14日21時26分。

熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生し、益城町で震度7を観測しました。

ところが、それで終わりではありませんでした。

約28時間後となる4月16日1時25分。

マグニチュード7.3のさらに大きな地震が発生し、再び最大震度7を観測しました。

最初の地震で建物が損傷していたところへ、さらに強い揺れが襲いました。

ここから得られる非常に重要な教訓があります。

「最初の大きな揺れ=最大の地震」とは限らない

現在では、気象庁は大きな地震が続く可能性がある場合、最初の地震を安易に「前震」、後の地震を「本震」と決めつけるような情報発信はしていません。

なぜなら、

次にどの程度の地震が発生するのかを正確に予測することはできないからです。

私たちができるのは、

「次の地震を当てること」

ではありません。

次に強い地震が来ても命を守れる状態をつくっておくことです。


大きな地震のあとにやるべき10のこと

大きな揺れが収まったあとには、次の10項目を確認してください。

  1. 自分と家族のけがを確認する
  2. 火災・ガス漏れなど二次災害を確認する
  3. 危険な建物や場所から離れる
  4. 次の強い揺れに備える
  5. 靴を履いて行動する
  6. スマートフォンと電源を確保する
  7. 水・食料・常用薬を確認する
  8. 避難場所と避難経路を確認する
  9. 正しい災害情報を確認する
  10. 「もう大丈夫」と油断しない

ここから一つずつ詳しく解説します。


自分と家族のけがを確認する

大きな揺れが収まったら、最初に確認したいのは、

「家は大丈夫か」より「人は大丈夫か」です。

家具が倒れていても、食器が割れていても、まず確認するのは人です。

自分自身、家族、近くにいる人に、

  • 大量に出血していないか
  • 意識は正常か
  • 呼吸は正常か
  • 頭を強く打っていないか
  • 胸や腹部を強く打っていないか
  • 手足が大きく変形していないか
  • 家具などの下敷きになっていないか

を確認してください。

特に注意したいのが、

見た目では分かりにくい重症者です。

「歩けているから大丈夫」

「会話できるから大丈夫」

とは限りません。

頭部や胸部、腹部などに強い衝撃を受けている場合、最初は会話ができていても、その後に状態が悪化することがあります。


こんな症状なら119番を考える

地震によるけがで、次のような状態があれば119番通報を検討してください。

意識がおかしい

  • 呼びかけても反応しない
  • 反応が鈍い
  • 会話がおかしい
  • 急に眠り込む
  • けいれんしている

呼吸がおかしい

  • 呼吸をしていない
  • 普段どおりの呼吸ではない
  • 強い息苦しさがある
  • 唇などが紫色になっている

大量出血

圧迫しても止まらないような大量出血は緊急性があります。

清潔なガーゼやタオルなどを使用し、出血部位を直接圧迫してください。

家具や建物の下敷き

大型家具や建物などの下敷きになっている場合は、自力で無理に救出しようとすると救助する側まで負傷する危険があります。

周囲の安全を確認し、119番通報してください。


大規模災害では救急車がすぐ来られないこともある

大規模地震では、多数の119番通報が同時に入る可能性があります。

道路が、

  • 建物の倒壊
  • 電柱の倒壊
  • 土砂崩れ
  • 車両の集中

などによって通行できなくなることもあります。

平常時と同じ時間で救急車や消防隊が到着できるとは限りません。

だからこそ、

「救急車が来るまで何もしない」ではなく、できる範囲の応急手当を行うこと

が重要です。

ただし、倒壊しそうな建物の中へ救助のために入るなど、自分自身の安全を犠牲にする行動は避けてください。

救助する人まで負傷すれば、被災者が増えてしまいます。


火災・ガス漏れなど二次災害を確認する

自分と家族の安全を確認したら、次は周囲を確認します。

地震では、揺れそのものだけでなく、

揺れたあとに発生する二次災害

にも注意が必要です。

特に警戒したいのが、

  • 火災
  • ガス漏れ
  • 電気火災
  • 建物倒壊
  • 土砂災害

です。


火が出ていないか確認する

まず、

  • 煙が出ていないか
  • 焦げ臭くないか
  • 火が出ていないか

を確認します。

小さな火災で、安全に消火できる状況であれば初期消火を行います。

しかし、

炎が大きくなっている場合や煙が充満している場合は、消火に固執しないでください。

火災から離れ、安全な場所へ避難することを優先します。


ガス臭がしたら火気厳禁

地震によってガス設備が損傷する可能性もあります。

もし、

「ガス臭い」

と感じた場合は注意してください。

このとき、

  • ライター
  • マッチ
  • たばこ

などの火を使用しないことはもちろん、

電気のスイッチを不用意に操作しないことも重要です。

スイッチ操作による小さな火花が、漏れたガスに引火する可能性があるためです。

可能で安全な状況であれば窓や扉を開けて換気し、ガス事業者などの指示に従ってください。


停電後の「通電火災」に注意

地震後に注意したいものの一つが、

通電火災

です。

地震によって停電したあと、電気が復旧した際に、

  • 倒れた電気ストーブ
  • 傷ついた電気コード
  • 転倒した電化製品

などに再び電気が流れ、火災につながることがあります。

自宅から避難する際には、建物や電気設備の状況を確認し、安全に操作できる場合にはブレーカーを落とすことも検討してください。

ただし、

危険な建物の中にブレーカーを落とすためだけに戻る必要はありません。

命が最優先です。


危険な建物や場所から離れる

大きな地震のあと、見た目では建物が残っていても、

建物の強度が低下している可能性があります。

特に、

  • 建物が傾いている
  • 柱や梁が大きく損傷している
  • 大きな亀裂がある
  • 壁や天井が落下している
  • 瓦が落ちている
  • 外壁が剥がれている

といった場合には注意してください。


「一度耐えたから次も大丈夫」とは限らない

最初の地震で倒壊しなかった建物でも、内部にはダメージが蓄積している可能性があります。

その状態で次の強い揺れが発生すると、

最初の地震では倒れなかった建物が倒壊する可能性があります。

2016年熊本地震でも、この「繰り返す強い揺れ」が大きな問題となりました。

今回の令和8年熊本地震でも、気象庁は揺れの強かった地域について、

家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっている

として、危険な場所にはやむを得ない事情がない限り立ち入らないよう呼びかけています。


ブロック塀・瓦・ガラスにも近づかない

危険なのは建物の中だけではありません。

避難するときには、

  • ブロック塀
  • 石塀
  • 自動販売機
  • 電柱
  • 看板
  • 窓ガラス
  • 外壁

などにも注意してください。

強い地震のあとには、見た目では立っているブロック塀でも不安定になっている可能性があります。

次の揺れで突然倒れてくることも考えられます。

できるだけ距離を取りましょう。


土砂災害にも警戒する

山や崖の近くでは、さらに注意が必要です。

強い揺れによって地盤が緩み、

  • 崖崩れ
  • 土石流
  • 地すべり

などが発生しやすくなる場合があります。

その後に雨が降れば、危険性がさらに高まることがあります。

「地震が終わったから山も安全」

とは考えないでください。

自治体から避難情報が発令された場合には、速やかに安全な場所へ避難します。

また、

  • 崖から小石が落ちてくる
  • 地面に亀裂が入る
  • 普段と違う音がする

など、明らかな異変を感じた場合には、その場から離れてください。


ここまでの重要ポイント

大きな地震のあとに重要なのは、

「片付け」よりも「次の危険に備えること」です。

まず、

人の安全を確認する
② 火災・ガス漏れなどを確認する
③ 危険な建物や場所から離れる

この3つを優先してください。

そして覚えておいてほしいのが、

大きな地震の直後は「日常に戻る時間」ではなく、「次の危険に備える時間」でもある

ということです。

今回の令和8年熊本地震でも、地震活動は続いています。

次の強い揺れが「いつ・どこで・どの程度の規模で発生するか」を正確に予測することはできません。

だからこそ、

予測するのではなく、備える。

これが大切です。

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次の強い揺れに備える

大きな地震が発生したあとに、強く意識してほしいことがあります。

それは、

「次の強い揺れが来るかもしれない」

ということです。

2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震について、気象庁は、揺れの強かった地域では地震発生から1週間程度、最大震度7程度の地震に注意し、特に2~3日程度は注意が必要と呼びかけています。

もちろん、

「1週間以内に必ず震度7が来る」

という意味ではありません。

地震の発生日時や場所、規模を正確に予測することはできないからです。

だからこそ重要なのは、

「次の地震を予測する」のではなく、「次の地震が来ても命を守れる状態にしておく」

ことです。


寝る場所をもう一度確認する

特に注意したいのが夜間です。

日中であれば周囲の状況を確認できますが、夜間に停電すると状況は一変します。

寝ているときに大きな地震が発生すれば、

  • タンスが倒れる
  • テレビが落ちる
  • 照明器具が落下する
  • 窓ガラスが割れる
  • 食器棚から食器が飛び出す

といった危険があります。

大きな地震が発生したあと、その日の夜を迎える前に、

「今夜、この場所で寝ても安全か?」

を確認してください。


頭の上に落ちてくる物はないか

寝る場所の周囲を見渡してください。

特に、

  • 背の高い家具
  • 本棚
  • テレビ
  • 額縁
  • 時計
  • 照明器具
  • ガラス製品

などが頭の近くにないか確認します。

危険だと感じる場合は、可能であれば安全な部屋へ移動します。

家具を固定することは重要ですが、大きな地震が起きた直後に、無理をして大型家具を移動させる必要はありません。

家具の移動中に再び強い揺れが来れば、かえって危険です。

今ある環境の中で、できるだけ安全な場所を選ぶことを優先してください。


夜間の停電を想定する

次の地震が夜に発生する可能性もあります。

そこで、寝る場所の近くに、

  • 懐中電灯
  • スマートフォン
  • モバイルバッテリー
  • 靴やスリッパ

などを準備しておきましょう。

特に重要なのが照明です。

停電した暗闇の中を歩くと、床に散乱したガラス片や家具などでけがをする危険があります。

スマートフォンのライトも使用できますが、スマートフォンは重要な通信手段でもあります。

可能であれば、ライトは別に用意しておくことをおすすめします。


靴を履いて行動する

地震のあとに意外と見落とされやすいのが、

足元の危険です。

大きな地震のあとには、床や道路に、

  • 割れた窓ガラス
  • 食器の破片
  • 木片
  • 金属片
  • がれき

などが散乱していることがあります。

暗い場所では、それらが見えないこともあります。


裸足で歩かない

地震発生直後、

「家の中だから大丈夫」

と思って裸足で移動するのは危険です。

特にキッチンやリビングでは、食器やガラス製品が割れている可能性があります。

足を深く切ってしまえば、

その後の避難そのものが難しくなります。

大規模災害では、医療機関も通常どおり機能しているとは限りません。

普段なら処置できるけがでも、災害時には医療機関へのアクセスが難しくなる可能性があります。

だからこそ、

「けがをしてから治療する」のではなく、「新たなけがを増やさない」

という考え方が重要です。


できれば底の厚い靴を

避難する場合には、可能であればスニーカーなど、

足全体を覆い、底がある程度しっかりした靴

を選びましょう。

サンダルでは、

  • ガラス片を踏む
  • がれきにつまずく
  • 脱げる
  • 足首をひねる

などの危険があります。

ただし、靴を探すために危険な部屋へ戻る必要はありません。

すでに避難が必要な状況であれば、

避難を遅らせないことが最優先です。


スマートフォンと電源を確保する

現代の災害対応において、スマートフォンは非常に重要な防災用品です。

スマートフォンがあれば、

  • 緊急地震速報を受信する
  • 気象庁の情報を確認する
  • 自治体の避難情報を確認する
  • 家族と連絡する
  • 地図を見る
  • ライトとして使用する
  • 災害用伝言サービスなどを利用する

といったことができます。

しかし、当然ながら、

充電が切れれば使用できません。

大きな地震が発生したあとには、スマートフォンの電池残量を確認してください。


停電していなくても充電する

「まだ停電していないから大丈夫」

とは限りません。

地震発生直後には電気が使えていても、その後の設備トラブルなどによって停電する可能性があります。

電気が使用できるうちに、

  • スマートフォン
  • モバイルバッテリー
  • ポータブル電源

などを充電しておきましょう。

ただし、電気設備が損傷している、焦げ臭い、火花が出ているなど異常がある場合には使用しないでください。


バッテリーを節約する

停電が長期化した場合に備えて、スマートフォンの電池を節約します。

例えば、

  • 画面の明るさを下げる
  • 省電力モードを使う
  • 不要なアプリを使用しない
  • 動画視聴を控える
  • 必要のない通信を減らす

などです。

災害発生直後は、SNSを何度も更新して情報を追い続けたくなるかもしれません。

しかし、重要なのは、

「情報量を増やすこと」ではなく「必要な情報を確実に得ること」です。

気象庁、自治体など信頼できる情報源を中心に確認しましょう。


家族との連絡方法を決める

災害時には電話がつながりにくくなる場合があります。

家族で、

「連絡が取れなくなったらどうするか」

を決めておくことも重要です。

例えば、

  • 集合場所
  • 避難場所
  • 連絡を取る相手
  • 災害用伝言サービスの利用方法

などです。

地震が起きてから家族全員で相談できるとは限りません。

日頃から決めておくことが理想ですが、今回のように大きな地震が発生したあとでも、連絡が取れるうちに確認しておきましょう。


水・食料・常用薬を確認する

大きな地震が発生すると、

水道・電気・ガスなどのライフラインが止まる可能性があります。

さらに、

  • 道路が通れない
  • 店舗が営業できない
  • 商品が届かない
  • 買い物客が集中する

などによって、必要な物がすぐ手に入らなくなることもあります。

そこで、大きな地震のあとには、

自宅に何がどのくらい残っているのか

を確認してください。


飲料水を確認する

まず確認したいのが水です。

飲料水はもちろん、

  • 調理
  • 服薬
  • 口腔ケア

などにも必要になります。

大規模災害に備え、家庭では最低でも3日分、できれば1週間分程度の食料や飲料水などを備蓄しておくことが推奨されています。

「地震が来てから買えばいい」

ではなく、

平常時から備えておくこと

が基本です。


食料は「調理しなくても食べられるもの」も重要

停電や断水が発生すると、普段どおりの料理ができない可能性があります。

そのため、

  • レトルト食品
  • 缶詰
  • パックご飯
  • 栄養補助食品
  • 保存食

なども役立ちます。

ただし、災害時だけの特別な食品を大量に購入して、そのまま賞味期限を切らしてしまう方法は効率的ではありません。

普段食べている保存性の高い食品を少し多めに買い、

食べた分だけ補充する「ローリングストック」

を取り入れると管理しやすくなります。


水と食料だけではない。「トイレ」も重要

忘れてはいけないのがトイレです。

断水すると、

自宅のトイレがいつもどおり使えるとは限りません。

また、集合住宅などでは配管が損傷している可能性もあります。

災害への備蓄では、

  • 携帯トイレ・簡易トイレ
  • トイレットペーパー
  • ウェットティッシュ
  • ごみ袋

なども重要です。

食料と水だけ準備して、

「トイレを忘れていた」

ということがないようにしてください。


常用薬は特に重要

高血圧、糖尿病、心疾患などで毎日薬を飲んでいる方は、

常用薬があと何日分あるのか

を確認してください。

災害によって、いつもの医療機関や薬局を利用できなくなる可能性があります。

また、自宅から避難する場合には、

  • 常用薬
  • お薬手帳
  • 保険資格を確認できるもの
  • 薬の名前が分かる情報

などを可能な範囲で持っていきましょう。

紙のお薬手帳だけでなく、電子版お薬手帳を利用している場合は、スマートフォンから服薬情報を確認できる場合があります。


薬の名前をスマートフォンに残しておく

普段、

「血圧の白い薬」

「糖尿病の薬」

「心臓の薬」

とだけ覚えている方もいるかもしれません。

しかし、災害時にいつもの病院とは違う医療機関を受診する場合、それだけでは薬を正確に特定できない可能性があります。

そこで、

  • 薬の正式名称
  • 用量
  • 1日に飲む回数

が分かるようにしておくと安心です。

お薬手帳の内容をスマートフォンで確認できるようにしておく方法もあります。


高齢者・乳幼児・持病がある方は早めに準備する

災害時には、すべての人が同じ条件ではありません。

特に、

  • 高齢者
  • 乳幼児
  • 妊婦
  • 持病がある方
  • 医療機器を使用している方
  • 日常生活に介助が必要な方

などは、ライフラインの停止や避難生活の影響を受けやすくなります。

例えば乳幼児であれば、

  • ミルク
  • 離乳食
  • おむつ

などが必要です。

医療機器を使用している方の場合には、

停電が生命に直結することもあります。

在宅で電源を必要とする医療機器を使用している場合は、予備バッテリーや停電時の対応について、平常時から医療機関や機器事業者などと確認しておくことが重要です。


「買い占め」ではなく「今ある物を確認する」

大きな地震が起きると、

「今すぐ水を大量に買わなければ」

「食料を買いに行かなければ」

と不安になるかもしれません。

しかし、道路や店舗が混雑すれば、救急車や消防車など緊急車両の活動にも影響する可能性があります。

まずは、

自宅にある水・食料・薬・生活用品を確認する。

そして本当に不足しているものを整理します。

災害時に重要なのは、

「とにかく買う」ことではなく、「何が不足しているのか把握する」ことです。


ここまでの重要ポイント

大きな地震のあとには、

次の強い揺れに備える
⑤ 靴を履いて行動する
⑥ スマートフォンと電源を確保する
⑦ 水・食料・常用薬を確認する

この4つを確認してください。

特に大切なのは、

「今は電気がある」
「今は水が出る」
「今はスマホが使える」

からといって、

数時間後も同じとは限らない

ということです。

使えるうちに充電する。

水や食料を確認する。

薬を確認する。

安全な寝場所を確保する。

靴とライトを手の届くところに置く。

一つひとつは小さな行動ですが、大きな地震のあとには、こうした準備が次の危険から自分や家族を守ることにつながります。

そしてもう一つ重要なのが、

「どこへ逃げるのか」「どの情報を信じるのか」です。

避難場所と避難経路を確認する

大きな地震が発生したあと、

「避難したほうがいいのか、それとも自宅にいたほうがいいのか」

迷う方もいると思います。

地震が起きたからといって、すべての人が必ず避難所へ行かなければならないわけではありません。

自宅が安全で、火災や倒壊、土砂災害などの危険がなく、ライフラインや生活環境にも大きな問題がなければ、自宅で安全を確保することも選択肢になります。

一方で、

  • 建物が大きく損傷している
  • 自宅が傾いている
  • 火災が発生している
  • 周辺でガス漏れなどの危険がある
  • 崖や斜面の近くにいる
  • 自治体から避難情報が出ている

などの場合には、安全な場所への避難を検討してください。

重要なのは、

「みんなが避難しているから」ではなく、「今いる場所が安全なのか」で判断することです。

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🛠 学習を深めるヒント

  • テキストを「読む」より「つくる」:章末まとめを自分で図解・カード化すると理解が定着します。
  • 間違いの振り返り:問題集は“なぜ間違えたか”を書き出して次に活かしましょう。
  • 反復教材を活用:Deru-Qや〇×問題集は、通勤・休憩時間の“繰り返し”用に。
  • 模試形式の練習:本番同様に時間を計り、“試験モード”の集中力を養う。
  • 気分転換教材を1冊:語呂・イラスト系参考書を加えて「継続しやすい環境」をつくる。

「避難場所」と「避難所」は同じではない

防災情報を見ると、

「指定緊急避難場所」

「指定避難所」

という言葉が出てきます。

似ていますが、役割は異なります。

指定緊急避難場所

災害の危険から、

命を守るために緊急的に避難する場所

です。

地震、津波、洪水、土砂災害など、災害の種類ごとに指定されています。

指定避難所

自宅が被災するなどして生活できなくなった人が、

一定期間滞在するための施設

です。

学校や公民館などが指定されていることがあります。

同じ施設が両方を兼ねている場合もありますが、必ずしも同じではありません。


「近所の学校だから安全」と決めつけない

ここで重要なのが、

避難先が、その災害に対応しているか

という点です。

例えば、地震では利用できても、洪水や土砂災害では適さない場所もあります。

「昔から避難所はここ」

「近所の学校なら大丈夫」

と決めつけるのではなく、

自治体のハザードマップや防災情報を確認してください。


避難経路も確認する

避難場所だけ確認して終わりではありません。

そこまで安全に行けるか

も重要です。

大きな地震のあとには、

  • 建物の倒壊
  • ブロック塀の倒壊
  • 電柱や電線
  • 道路の亀裂
  • 落下物
  • 土砂崩れ
  • 火災

などによって、普段使っている道路が危険になっている可能性があります。

できれば避難経路は一つだけではなく、

複数のルートを想定しておく

と安心です。


車での避難は状況を考える

地震が発生すると、

「とりあえず車で逃げよう」

と考える方もいるかもしれません。

しかし、多くの人が一斉に車を使用すると渋滞が発生します。

道路が寸断されている場合には、途中で動けなくなる可能性もあります。

さらに道路の混雑は、

  • 救急車
  • 消防車
  • 警察車両
  • 救助関係車両

などの活動に影響する可能性があります。

避難方法については自治体からの情報や周囲の被害状況を確認し、地域の状況に合わせて判断してください。


正しい災害情報を確認する

大規模災害では、

情報も命を守るための重要な防災用品です。

しかし、情報なら何でもいいわけではありません。

SNSが普及した現在では、地震発生直後から大量の情報が流れます。

中には、

  • 過去の災害映像
  • 別の地域の写真
  • 根拠のない地震予知
  • 未確認の被害情報
  • 誤った避難情報

などが拡散される可能性があります。

災害時ほど、

「誰が発信した情報なのか」

を確認してください。


まず確認したい情報源

地震発生後には、

気象庁

  • 地震情報
  • 震度情報
  • 津波警報・注意報
  • 今後の地震活動に関する情報
  • 気象情報

国・自治体

  • 避難情報
  • 避難所の開設状況
  • 道路情報
  • 断水情報
  • 支援情報

などを確認します。

テレビやラジオも重要な情報源です。

特に停電や通信障害が発生した場合には、乾電池などで使用できるラジオが役立つことがあります。


SNSは便利。でも「拡散する前に確認」

SNSには大きなメリットがあります。

被災地の状況を素早く知ることができたり、自治体や公的機関から情報を受け取ったりできます。

一方で、

間違った情報も一瞬で広がります。

例えば、

「○時にさらに大きな地震が来る」

「○○地区が壊滅した」

「○○ダムが決壊した」

といった情報を見ても、すぐに拡散しないでください。

地震の発生日時や規模を正確に予測することはできません。

不安をあおる情報ほど、

一次情報を確認する

ことが大切です。


「知人から聞いた」より公式情報

災害時には、

「友人から聞いた」

「消防関係者から聞いたらしい」

「病院関係者が言っているらしい」

など、発信元が分からない情報が広がることがあります。

たとえ悪意がなくても、伝言ゲームのように内容が変わってしまうことがあります。

重要な情報については、

気象庁・国・自治体などの公式発表で確認する

ことを基本にしてください。


「もう大丈夫」と油断しない

今回の記事で最も伝えたいのが、この項目です。

大きな地震が発生すると、

激しい揺れが止まった瞬間、

「終わった」

と感じるかもしれません。

しかし、

揺れが止まったことと、災害が終わったことは同じではありません。


2016年熊本地震の教訓

2016年4月14日21時26分。

熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生し、最大震度7を観測しました。

それだけでも非常に大きな地震です。

しかし約28時間後の4月16日1時25分、

マグニチュード7.3、最大震度7

の地震が発生しました。

最初の地震よりも規模の大きな地震でした。

だからこそ、

「最初の大きな地震が最大とは限らない」

ということを覚えておく必要があります。


2026年の熊本でも地震活動は続いている

2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震は、

マグニチュード7.1、最大震度7

を観測しました。

その後も熊本周辺では地震活動が続いています。

気象庁は、揺れの強かった地域について、

地震発生から1週間程度、最大震度7程度の地震に注意し、特に2~3日程度は注意が必要

としています。

これは、

「必ず震度7がもう一度来る」

という意味ではありません。

次の地震が、

いつ、

どこで、

どの程度の規模で発生するのか、

正確に予測することはできません。

だからこそ、

「次は来ないだろう」ではなく、「来ても命を守れるようにしておく」

ことが重要です。


大きな地震のあと、119番すべき症状は?

地震では、

  • 転倒
  • 落下物
  • 家具の転倒
  • 建物の倒壊
  • ガラスによる切創
  • 火災

などによって負傷することがあります。

しかし、大規模災害では救急要請が急増する可能性があります。

道路が寸断されれば、救急車が現場へ到着するまで時間がかかることも考えられます。

だからこそ、

緊急性の高い状態を見逃さないこと

が重要です。


意識がない・意識がおかしい

  • 呼びかけても反応しない
  • 反応が明らかに鈍い
  • 会話がおかしい
  • けいれんしている
  • 頭を強く打ったあと意識状態がおかしい

こうした場合は緊急性があります。

119番通報を検討してください。


呼吸がおかしい

  • 呼吸をしていない
  • 普段どおりの呼吸ではない
  • 強い息苦しさがある
  • 呼吸状態が明らかに悪い

場合も緊急性があります。

反応がなく、普段どおりの呼吸がない場合には119番通報を行い、可能であれば通信指令員の指示に従って心肺蘇生を開始します。

AEDが近くにあれば使用してください。


大量に出血している

大量出血は生命に関わります。

出血している場所を確認し、可能であれば清潔なガーゼやタオルなどを当てて、

傷口を直接圧迫します。

血液に直接触れないよう、手袋やビニール袋などを利用できれば使用してください。

出血が多い場合や止まらない場合には119番通報を検討します。


家具や建物の下敷きになっている

大型家具や建物などに挟まれて動けない場合、自力だけでの救出が難しいことがあります。

ここで注意したいのが、

救助しようとして二次災害に巻き込まれることです。

倒壊しかけた建物の中へ無理に入るなど、救助する側まで危険になる行動は避けてください。

119番通報し、周囲の安全を確認してください。


頭・胸・腹部を強く打った

地震による転倒や落下物によって、

  • 腹部

などを強く打った場合には注意が必要です。

特に、

  • 意識状態がおかしい
  • 繰り返し吐く
  • 呼吸が苦しい
  • 胸の強い痛み
  • 腹部の強い痛み
  • 顔色が明らかに悪い
  • 急激に状態が悪化している

などがある場合には、重いけがが隠れている可能性があります。

緊急性が高いと判断した場合には119番通報してください。


救急車を呼ぶか迷ったら

平常時で、対応地域であれば、

救急安心センター事業「#7119」

へ相談する方法もあります。

医師・看護師・救急救命士などから、救急車を呼ぶべきか、医療機関を受診すべきかについて助言を受けられます。

ただし、#7119は全国すべての地域で同じように利用できるわけではありません。

また、大規模災害時には通常どおり利用できない可能性もあります。

明らかに生命の危険がある場合には、相談を挟まず119番通報してください。


熊本地震から学ぶ「大きな地震のあとにやるべき10のこと」

最後に、もう一度まとめます。

大きな地震が発生したあとには、

自分と家族のけがを確認する

まず人命を確認します。

火災・ガス漏れなど二次災害を確認する

揺れが止まっても火災などの危険があります。

危険な建物や場所から離れる

損傷した建物は、次の揺れで倒壊する可能性があります。

次の強い揺れに備える

寝る場所や家具、ライトなどを確認します。

靴を履いて行動する

ガラスやがれきによるけがを防ぎます。

スマートフォンと電源を確保する

電気が使えるうちに充電し、バッテリーを節約します。

水・食料・常用薬を確認する

最低3日分、できれば1週間程度を意識して備えます。

避難場所と避難経路を確認する

「どこへ逃げるか」だけでなく「どうやって逃げるか」も確認します。

正しい災害情報を確認する

気象庁や自治体など、信頼できる一次情報を確認します。

「もう大丈夫」と油断しない

これが最も重要です。


大きな地震のあとにやるべきなのは「予測」ではなく「備え」

2016年熊本地震では、最初に最大震度7を観測する地震が発生したあと、約28時間後にさらに規模の大きな地震が発生しました。

そして2026年7月28日、熊本では再び最大震度7を観測する大きな地震が発生しました。

今回も2016年と同じ経過になると断定することはできません。

また、

「次はいつ来る」

「次はここが揺れる」

と正確に予測することもできません。

私たちにできることは、

地震を当てることではありません。

次の揺れが来たとき、

自分がどこにいるのか。

家族は安全か。

逃げる場所は決まっているか。

靴はあるか。

ライトはあるか。

スマートフォンは充電されているか。

水や食料はあるか。

常用薬はあるか。

一つずつ確認していくことです。

大きな地震が発生した直後だからこそ、

「そのうち準備する」ではなく、「今できることを一つやる」。

それだけでも、次の災害への備えは変わります。


最後に

地震が起きたとき、

完璧に行動できる人はいません。

突然の大きな揺れの中では、誰でも混乱します。

だからこそ、落ち着いて考えられる今のうちに、

「地震が起きたらどうするか」ではなく、「地震が起きたあとにどうするか」

まで家族で話しておくことが大切です。

2016年熊本地震から10年。

そして2026年、熊本は再び非常に大きな地震に見舞われました。

過去の災害から得られた教訓を、次の災害で命を守る行動につなげる。

この記事が、そのきっかけになれば幸いです。

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